津軽藩主や文豪も親しんだ、レトロな青森・大鰐町の温泉街を散策しよう♪【大鰐温泉】

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大鰐町を散策します!
大鰐(おおわに)温泉をご存じですか?大鰐温泉は桜で有名な弘前公園があるJR弘前駅からJR奥羽本線で10分ちょっとで行ける昔ながらのレトロな温泉地です。弘前から近いとあって、歴代の津軽藩のお殿様もよく温泉に来ていたのだとか。青森県出身の文豪、太宰治も療養したことがあるそうですよ♪

昔ながらのレトロな町並みは目的なくぶらぶら歩いても楽しいですが、せっかくなら存分に楽しみたいですよね♪今回は足湯も楽しめるおススメコースをご紹介します!

JR大鰐温泉駅から出発!

出発はJR大鰐温泉駅から。駅前では大鰐町のワニマスコットキャラクター「あじゃりん」が迎えてくれます。すぐ近くには年中無休の「駅前おもてなし足湯」もあるので、早速浸かりましょう!
あじゃりんと駅前おもてなし足湯
かわいい装飾の駅前おもてなし足湯
足湯は冬場休業となるところが多い中、こちらの足湯は冬場を含めて年中無休で利用できるのが嬉しい!熱さもとても気持ちよく、あたたかさが身体に染みわたります。
とてもあたたかくて気持ちいお湯です
雪の日でもしっかり営業中!
足湯を堪能したところで、散策スタートです!

大鰐に来たら外せない!大鰐温泉もやし!

大鰐と言えば、温泉!そして大鰐温泉もやし!ということで、早速駅から徒歩すぐのところにある大鰐町地域交流センター「鰐come(わにかむ)」へ向かいます。
鰐come外観
大鰐温泉もやしは、温泉地らしく、温泉の熱を使って土をあたため、温泉水のみを利用して育て上げられたシャキシャキとした歯ごたえが特徴のもやしです。門外不出の地域在来種「小八豆(こはちまめ)」を使用しており、大鰐町以外ではなかなか食べることができません。

お食事処 花りんごでランチをいただきます!

鰐come内にある「お食事処 花りんご」では大鰐温泉もやしや地元の特産品を使ったお料理が食べられるとあり、なんと平日にもかかわらずオープン前から人が並んでいました。鰐comeには温泉があるためか、お店の前には入浴グッズを置いておける台までありましたよ♪

メニューには「大鰐温泉もやし しゃぶしゃぶ御膳」や大鰐高原産の赤ビーツを使ったピリ辛の「赤ビーツカレー」などそそられるものが沢山!迷いましたが、やっぱり大鰐温泉もやしを食べたい!と選んだのがこちら。「大鰐温泉もやしうまか丼」と「大鰐ざんまい」です。
大鰐温泉もやしうまか丼
大鰐ざんまい
大鰐温泉もやしうまか丼はシャキシャキの大鰐温泉もやしをメインに大鰐産の青森シャモロックの少しエスニックさを感じさせるようなピリ辛の味付けにご飯が進みます。

大鰐ざんまいは温泉もやし、天ぷら、温泉卵が入った三種のミニ蕎麦にイガメンチ、甘辛のきんぴら、わかめおにぎりとボリューム満点の定食。特にイガメンチは刻んだ温泉もやしが入っており外カリッ中フワッの新食感でした。

産直・売店メルカートで大鰐温泉もやしを探します!

鰐come内の産直・売店「メルカート」では地元ならではのお惣菜やお菓子などのお土産、津軽塗のお箸やマドラー、アイススプーンなどが販売されています。運が良ければシーズン中なら大鰐温泉もやしが購入できるかも♪わたしたちが訪問したのは平日の11時前でしたが、大鰐温泉もやしの豆もやしは売り切れ、蕎麦もやしは在庫がある状態でした。
立派な蕎麦もやし
お昼を食べ終えた12時前には蕎麦もやしも売り切れになっていたので、狙っている方は早い時間の訪問がおススメです。

大鰐温泉もやしの食べ方がわからないという方は下記の大鰐町公式HPをご覧ください。「大鰐温泉もやしレシピ集」がありますよ♪
大鰐町公式HPはこちらから
大鰐町地域交流センター「鰐come」公式HPはこちらから

牛が沢山!?神岡山 大圓寺

お腹がいっぱいになったら、散策に出発!鰐comeから歩いて10分ほどのところにある大日如来さまをご本尊とする「神岡山 大圓寺(じんごうざん だいえんじ)」に向かいます。
色鮮やかな山門
よく見ると牛、未、申がいますよ
青森県の津軽エリアには自分の生まれ年の干支を守り神とする「津軽一代様(つがるいちだいさま)」と呼ばれる風習があり、お正月などの節目には自分の干支の寺社を訪問します。こちらの大圓寺は未年(ひつじどし)と申年(さるどし)の一代様。

山門にはよく見ると未と申がいるので、じっくり探してみてくださいね。未と申を探していると目に入ってくるのが牛!本堂の奥にも牛をたくさん見つけることができるのですが、こちらは丑湯まつりが由来。丑湯まつりは病に伏せる円智上人が、夢に現れた大日如来さまのお告げにより大鰐温泉を発見、快癒したことから行われるようになった温泉祈祷式だそうです。
丑湯まつりの温泉祈祷式ではこちらの大日如来さまが入湯します
しっかりとお参りをさせていただいた後は、寺務所で御朱印をいただきました。御守りや御札は本堂に並べられているので、いただきたいものが決まったら同じく寺務所に行ってくださいね。
立派な御朱印をいただきました
沢山ならんだ御守りや御札

伝説の跡地!ホットパーク加賀助

大圓寺をあとにし、すぐ目の前から伸びる道を進んでいきます。
道を進むと青空に映える赤い欄干の橋が
雪の日もキレイです!
橋を渡りおえて右に曲がるとすぐの場所に「ホットパーク加賀助(かがすけ)」があります。
ホットパーク加賀助
ちゃぽんと大鰐
こちらは高知県出身の明治の文人、大町桂月も親しんだ「加賀助旅館」の跡地にある足湯です。加賀助旅館は、たまたま大鰐に立ち寄った加賀出身の旅商人、工藤助弥がうたた寝をした際に、夢の中で観音様のお告げをうけたことから始まったと言われています。詳しいストーリーは大鰐の街中に設置してある「ちゃぽんと大鰐」の「よりみちリンク」からどうぞ!

※足湯は4月~11月末の期間中ご利用いただけます。

橋と川を眺めながら茶臼山公園へ

大鰐には平川という大きな川が流れており、川を渡る橋がいくつもあります。橋はどれも形や色合いが異なり、歩きながら眺めるのも楽しい!冬場は川に白鳥も飛来しますよ♪
オレンジ色の橋は△が連なる形
円っこいデザインの水色の橋と白鳥
川沿いを歩きながら茶臼山(ちゃうすやま)公園に向かいましょう。茶臼山公園は5月に1万5千本以上ものツツジが咲き誇るスポットとして有名ですが、ツツジの季節以外でも大鰐町を一望することができるおススメの場所なんです♪
5月のツツジが咲き誇る茶臼山
5月のツツジ、とってもきれいです!
ちょっとした坂道になりますが、登ってみると大鰐の街と川を見渡すことができました!奥には津軽富士、岩木山も見えています。
大鰐の街と岩木山
景色を堪能したら、茶臼山を下りて「湯魂石薬師堂(ゆだまいしやくしどう)」へ向かいます。

※茶臼山公園は、除雪されないため、冬場に訪問される際はお気を付けください。

鰐がいる!?足湯、湯魂石薬師堂

湯魂石薬師堂はとっても歴史ある場所。言い伝えによると、津軽藩の初代藩主「津軽為信(つがるためのぶ)」が眼病をわずらった際、夢に現れた薬師如来のお告げに導かれて大鰐の温泉で目を洗ったところ眼病が治ったのだとか。その為信が目を洗った場所というのがこちらの湯魂石薬師堂がある場所です。
鰐のインパクト大な湯魂石薬師堂
このあたりは比較的源泉が浅いこともあり、あちこちに温泉が掘られていたそう。湯魂石薬師堂の近くにもホットパーク加賀助と同様「ちゃぽんと大鰐」の「よりみちリンク」があるので、レトロな大鰐温泉街の風景を動画でご覧になってくださいね。

※足湯は4月~11月末の期間中ご利用いただけます。

地ビールを「地酒の駅 そうま屋米酒店」で購入!

湯魂石薬師堂から徒歩約6分、大鰐町に来たら行きたいと思っていたのが「地酒の駅 そうま屋米酒店」さん。こちらで企画・販売されているオリジナル地ビールの「津軽路BEER」を求めて訪問しました!
店舗の外観
購入した津軽路BEER
津軽路BEERは大鰐町の阿闍羅山 (あじゃらやま)の名水とドイツ産の最高級モルトを利用し、丁寧に作られたビール。町おこしの一環として開発されたのだとか。
冬もビールで!
飲んでみると、すっきりとした味わいでのどごしがさわやかです!苦みも控えめで気づいたらなくなっている!?となるくらい、するするっと飲めてしまうのでビールが苦手という方でも飲みやすいかも♪大鰐に来た際にはぜひ飲んでみてくださいね。
「地酒の駅 そうま屋米酒店」公式HPはこちらから

最後は温泉でのんびり♪

津軽路BEERをゲットした後は、再び鰐comeへ。せっかく温泉地に来たのなら温泉に入りたいですよね♪ご紹介したエリアの徒歩圏内には公衆浴場など温泉を楽しめる場所が複数ありますが、今回は鰐come内にある「日帰り温泉 鰐の湯」に行ってみました!

鰐の湯は鰐comeの「メルカート」や「お食事処 花りんご」の奥にあります。券売機で入浴券を購入し、すぐ近くのフロントの方に入浴券を渡したら早速温泉へ!
つつじ内風呂
つつじ露天風呂
鰐の湯には「つつじ」と「うぐいす」という名前の2種類の大浴場があり、日替わりで男女が入れ替えとなります。どちらも天井が高く、広くてとってもキレイ!内風呂と露天風呂のほか、高温サウナもありますよ♪
つつじサウナ
うぐいすサウナ
今回は「うぐいす」に入ったのですが、内風呂に大きな窓があるので、外を眺めながらゆっくりとお湯につかることができました。内風呂には中温(約41℃)のお風呂と高温(約43℃)のお風呂があり、あつあつが好きな方も、熱めが少し苦手な方にも嬉しい仕様です。露天風呂も広く、外の新鮮な空気を吸いながらゆっくり温泉を楽しむことができました。訪問した日は雪がチラチラ舞っており、風情がありましたよ♪
うぐいす内風呂
うぐいす露天風呂
温泉を堪能した後は休憩コーナーへ。広々としており、のんびり過ごせるのが嬉しい!
絵本や本などもあり、自由に読むことができます
ゆったり外を眺めても♪
大きな窓があり開放感がある休憩コーナーは湯上りのほっと一息にぴったり。飲み物の自動販売機のほか、ファストフードコーナー「うぇるかむ」もあり、お食事やジェラート、お酒(津軽路BEERも!)等がいただけます。鰐comeはJR大鰐温泉駅のすぐ近くなので、お風呂から出た後は電車の時間までまったり過ごすのもいいですね♪

冬もおススメ♪大鰐温泉へ行こう

大鰐温泉の散策いかがだったでしょうか?大鰐町は見どころが駅から徒歩圏内にあるので気軽に見て回れるのが魅力です。また、大鰐町以外ではほぼ食べられない「大鰐温泉もやし」や地ビールの「津軽路BEER」などグルメが充実しているのも嬉しいポイントです!そしてなにより気軽に気持ちよく温泉が楽しめるので是非訪問してみてくださいね♪
冬は山々に積もった雪がとってもキレイ!
大圓寺さんの赤と雪の白のコントラストもすてきです
冬には近くの山々に積もった雪がとってもキレイで冬の訪問もおススメです!近くにはスキー場もあるので、ウィンタースポーツ好きさんもどうぞ♪

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