長野・【松本城】の四季折々の見どころをご紹介

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松本城
長野県松本市に位置する国宝「松本城」は、黒塗りの外壁と白塗喰のコントラストが美しい、北アルプスを背景にした景観も美しいお城です。春夏秋冬季節ごとに趣が異なり、周辺には旧城下町の風情が残る、歴史と自然を楽しむことのできる観光地として人気です♪

松本城の魅力とは?

~日本最古の五重六階天守~

松本城は長野県松本市に位置する、五守六階の天守として現存天守を持つ城で、国宝に指定されています。戦国時代の永正年間(16世紀初頭)に「深志城」として築かれ、その後1582年に小笠原氏によって「松本城」と改名されました。天守は1593年から1594年にかけて建造されたとされ、外観は五重、内部は六階という「五重六階天守」と呼ばれる独特の構造を持ちます。黒漆塗りの外壁と白漆喰のコントラストが美しく、北アルプスを背景にした景観が特徴です。
北アルプスと松本城

~松本城の天守~

松本城の天守は、大天守(だいてんしゅ)、乾小天守(いぬいこてんしゅ)、渡櫓(わたりやぐら)、月見櫓(つきみやぐら)、辰巳附櫓(たつみつけやぐら)の五棟で形成された構造になっています。天守には、防御を意識した「石落」や「武者窓」など戦国時代の工夫が随所に見られる一方、江戸時代に増築された月見櫓など優雅な要素もありますよ。これらの天守群は1930年に史跡指定を受け、1936年に国宝に指定されました。戦争や火災を免れた松本城は、1950年に新たに制定された文化財保護法により、1957年に国宝に再指定されました。
5棟の天守

~「黒門」と「太鼓門」~

黒門

松本城には二つの門があることをご存じですか?1つ目の門「黒門」は、本丸庭園に入るための正式な入口で、かつて本丸御殿に通じる格調高い門でした。その名は、当時の最高の色調とされる「黒」に由来します。屋根には歴代城主の家紋が刻まれた瓦が使用されており、昭和期の修復時に再利用されたものと言われています。黒門の枡形には狭間(さま)が設けられ、敵への防御機能も備えていたと言われます。
黒門

太鼓門

もう一つの門「太鼓門」は、松本城二の丸への正門で、文禄4年(1595年)頃に築造されたとされています。一度明治初期に取り壊されましたが、市民の願いにより平成11年(1999年)に復元されました。太鼓門には「太鼓楼」と呼ばれる櫓があり、鐘や太鼓を用いて時刻や緊急事態を知らせる役割を果たしていたそうですよ。また、敵を足止めする防御機能も備える「枡形構造」を持つのも特徴です。門の東側には「石落」という防御装置があり、周囲には重さ22.5トンもの巨石「玄蕃石」が据えられています。これらの門は松本城の歴史的価値や防御機能を象徴し、訪れる人々にその威厳を伝えています。
太鼓門

春:桜と松本城が織りなす絶景

春の松本城といえば、なんといっても桜と城の織りなす絶景。城内にはソメイヨシノ、ヤエザクラ、ヒガンザクラ、シダレザクラなど約300本の桜が咲き誇り、本丸庭園や松本城公園、総堀などで様々な種類の桜を観賞できます。特に庭園北側にある「駒つなぎの桜」と呼ばれるシダレザクラは、天守を背景にした写真撮影スポットとして人気です♪
桜と松本城のコントラスト
松本城では、桜の季節に合わせてライトアップイベント「桜並木 光の回廊」や「夜桜会」が開催されます。昼間とは一味違った松本城と桜の幻想的な風景を楽しめます。 夜桜会開催期間中は、本丸庭園が夜間無料開放されます(天守への入場は不可)。これからの季節、ぜひお楽しみくださいね。
光の回路

夏:新緑に包まれる松本城と周辺散策

夏の時期にぜひご訪れたいのが、「国宝松本城太鼓まつり」です。 毎年7月の最終土日に開催され、和太鼓の演奏が楽しめます。和太鼓の催しとしては全国でも有数の規模を誇り、全国各地から結集したおよそ20組の団体が息の合った和太鼓の演奏を披露し、松本城を背景に熱気あふれる演奏を繰り広げる様子は圧巻です。
他にも、二の丸御殿跡に特設舞台を設けて行う「薪能」、浴衣や甚平を着ていると松本城が無料になる「和服来場者入場無料」など、夏休みに家族で楽しみたいイベントが目白押しの松本城にぜひお越しくださいね。
青空と松本城
この時期のもう一つのおすすめの楽しみ方は「城下町散策」。 松本城周辺には城下町の風情が残る「縄手通り」や「中町通り」があり、食べ歩きやショッピングが楽しめます♪ 中町通りには、古い建物をリノベーションしたおしゃれなカフェやご当地グルメのお店が並びますので、松本城と合わせてお楽しみください。

▼中町通りおすすめのお店記事

秋:紅葉に彩られる松本城 ~秋ならではのイベントも~

秋の松本城は、10月下旬から11月中旬にかけて紅葉の見頃を迎え、黒い天守閣と紅葉のコントラストが美しい景観を作り出します。特にサクラやモミジ、ケヤキなどが色づき、堀に映る天守と紅葉の姿は圧巻です。
紅葉と松本城
秋には、「古式砲術演武」や「合同茶会」などのイベントを開催する他、例年11/3~11/10にかけては、「国宝松本城Week」と称して様々なイベントを開催します。美しく鮮やかな紅葉と合わせてぜひ、イベントもお楽しみくださいね。
紅葉と松本城

冬:雪化粧した松本城と北アルプスの絶景

冬の松本城は、雪化粧した姿がひときわ美しく、背景の北アルプスも雪で白く染まり、壮大な景観を作り出します。 白と黒のコントラストが美しい天守は、雪景色の中でより一層際立ち、一度は見たい景色です。
雪景色
冬には2023年から2年連続で、松本城を彩るプロジェクションマッピングも実施されています。歴史と文化、世界に誇る日本の美をモチーフに、松本城にデジタルアートが投影され、期間によってそれぞれ異なるプロジェクションマッピングを見ることができるのも嬉しいポイントです。しっかりと防寒対策をしてお越しくださいね。

▼松本城プロジェクションマッピング記事はこちらから

松本城で歴史と文化に触れる体験を

皆さま、松本城の歴史や文化の魅力は伝わりましたでしょうか。春夏秋冬、それぞれの魅力を見せる「松本城」でそれぞれの時間をお過ごしください。

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