カフェのまち盛岡「喫茶店の日」特集④【カプチーノ詩季】

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看板メニューのカプチーノ(右)とエスプレッソ(左)。エスプレッソの苦みと、スチームで作り出すファームミルクのまろやかさがカプチーノの美味しさのポイント

盛岡の喫茶店特集 第4回(全8回)

4月13日は、東京・上野に日本初の本格的な喫茶店「可否茶館」が開業したことから「喫茶店の日」とされているのはご存じでしょうか?
魅力的な喫茶店やカフェが多い街盛岡から、おすすめのお店をシリーズで紹介していきます。

盛岡駅前で40年の老舗喫茶店

カプチーノ詩季(外観)
盛岡駅から徒歩3分。店頭の大きなエスプレッソポットが目印の「カプチーノ詩季」は1982年(昭和57年)、東北新幹線が開業する少し前にオープンしました。「夜行列車が走っていたころは早朝に盛岡に到着するお客さんを迎えるため、6時半から開けていた時代もありました」と話すのはマスターの遠藤さん。40年間、岩手の玄関口で人や街の移り変わりを見続けてきました。ちなみに店頭に大きなエスプレッソポットがある理由は「ヨーロッパの古い街並みではロゴの入った立型看板ではなく、そのお店が何を売っているのか分かるようなオブジェを掛けています。うちの店がコーヒー屋でありエスプレッソを提供している店であることが分かるように製作しました」とのこと。

「ホットサンド」がおすすめ!

ホットサンド「ミックス」
ランチの時間から閉店まで提供されるホットサンドはオープン当初から愛される人気メニュー。お客さんの好みで選べるよう、「ミックス」「ツナメルティー」「ベーコンエッグ」「照り焼きチキン」のバラエティー豊かな4種類。具だくさんで大満足のボリュームですが、パンの厚さは「食べやすさ」にこだわっているそう。この他、ソースから手作りのグラタンやドリアも大人気!

エスプレッソに合う!「チョコバナトースト」

チョコバナトースト
ちょっと小腹が空いたおやつ時には是非チョコバナトーストをご賞味あれ!トーストの「温」&アイスの「冷」、アイスとチョコソースの「甘」&トーストでじわっと溶けたバターの「塩」。口いっぱいに美味しい幸せが広がります。ほろ苦いエスプレッソやカプチーノと合わせるのがおすすめ!

ホッと一息つける落ち着いた雰囲気も魅力

カプチーノ詩季(内観)

「あまり広くはありませんが、1席ごとに落ち着ける空間になるよう、席同士の距離を意識しています」というマスターの言葉通り、店内はグループでも一人でも居心地が良く、幅広い年代のお客さんが訪れます。この日も学生さんと思しき女性2人組が来店。2人掛けのテーブルに座ろうとすると「広い席でも大丈夫ですよ」と声を掛ける店員さん。さりげない優しさ、心配りがこのお店のファンを増やし続けているのだと実感しました。

店内入口に飾られているエスプレッソマシーン

カプチーノ詩季で1982年~1998年まで使用されていた手動式エスプレッソマシーン。内部はイタリア製、外側の装飾はアメリカ製。現在も神々しい輝きと存在感を放っていますが、上下する大きいレバーが付いていることから過去にはビールサーバーと勘違いしたお客さんもいたそう。

移りゆく四季の中で、変わらずそこにある詩季

エスプレッソを淹れる手元
カプチーノ詩季には奇抜なメニューはありません。しかし長年かけて築きあげられた美味しさと快適な空間が、いつ行っても同じようにそこにあります。その安心感は何物にも代えがたいものだと感じます。
大きなエスプレッソポットが営業中の目印。扉を開ければ「オープンした時から変わらない気持ちでやっている」と話す情熱とこだわりを秘めた穏やかなマスターと優しい店員さんが迎えてくれます。
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