カフェのまち盛岡「喫茶店の日」特集⑧【喫茶ママ】

岩手
食べる

2022/04/20

盛岡の喫茶店特集　第8回（全8回）

4月13日は、東京・上野に日本初の本格的な喫茶店「可否茶館」が開業したことから「喫茶店の日」とされているのはご存じでしょうか？
魅力的な喫茶店やカフェが多い街盛岡から、おすすめのお店をシリーズで紹介していきます。

現存する盛岡最古の喫茶店

喫茶ママは1932年（昭和7年）創業、今年90周年を迎える歴史ある喫茶店です。
「モダンな名前を」という理由で「ママ」と名付けられたお店には県庁職員、大学教授、学生、芸者、画家、詩人など幅広い層のお客さんが集い、インターネットが無い時代に情報交換の場としての貴重な役割も果たしていました。

開店直後から常連のお客さんがいらっしゃり、ママとお話をしながらコーヒーを飲むアットホームな雰囲気。店内では絵画などの展覧会が開催され、ギャラリーとしても楽しむことができます。

人と人をつなぐ「思い出の喫茶店」

店内に置いてある記念誌を開くと、関わりのあった方々が思いを綴った随想が掲載されていました。たくさんの人を通して語られる思い出を読めば、喫茶ママの歴史を追体験することができます。70周年の際には盛大にパーティーも開催されたそうで、どれほど喫茶ママが愛されてきたのかが分かります。
現在3代目店主を務める糸坂さんに「お店をやっていて嬉しいのはどんな時ですか？」と聞くと「いつも。お客さんが来てくれるのが嬉しい」と話してくださいました。きさくで優しいママに会いに、是非訪れてみてください。