カフェのまち盛岡「喫茶店の日」特集⑦【珈琲・うつわ わたなべ】

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オリジナルブレンド「えんじゅ」と奥様の作品カップ&ソーサー。柚薬の色合いが美しい。

盛岡の喫茶店特集 第7回(全8回)

4月13日は、東京・上野に日本初の本格的な喫茶店「可否茶館」が開業したことから「喫茶店の日」とされているのはご存知でしょうか?
魅力的な喫茶店やカフェが多い街盛岡から、おすすめのお店をシリーズで紹介していきます。

路地裏の隠れ家的珈琲店

石川啄木新婚の家から少し裏通りに入った所にある隠れ家的なカフェ「珈琲・うつわ わたなべ」
手書きの看板は、消しゴムはんこを加工してデザインしたもので、陶芸作家の奥様、美由紀さんの作品。現在は2代目になるこの看板、ほっこりとしたお店の雰囲気が伝わってきます。
店内に入ると、うつわなどの作品が並び販売もしています。
店内の内装ほとんどがお二人で約一か月かけてリノベーションした癒しの空間。
奥にはカウンター席もあり馴染みのお客様も多くマスターとの会話を楽しんだり一人でまったりとその日の気分で。
豆の選別中のマスター。豆ひと粒ひと粒に美味しさの愛情をかけているように心地よい音が響きます。
こだわりの豆は週一回、岩手県平泉町にあるご実家で焙煎されています。
オリジナルブレンドの〔えんじゅ〕。大学時代に住んでいた思い出の下宿の名前にちなんで命名されました。あの頃の懐かしい記憶と、いつでも友人たちとの語らいの場でありたいと、懐かしむように語るマスター。
漆黒のガトーショコラ。濃厚なショコラと甘すぎないクリームで深煎りのコーヒーとよく合います。年輪のようなどっしりとしたうつわと共に。
ワッフルは生地を3時間発酵させてから焼き上げたこだわりの一品。外はカリッと中はしっとりとして、バターの香りがフワッと口の中で広がります。添えてあるバターとはちみつでさらに風味豊かな味わい。スイーツも全て奥様のお手製でコーヒーに添えるような、それでいて主張しすぎないお菓子をと細やかな配慮。マスターが淹れたコーヒーへの愛情が感じられます。
お店を始めて約13年。盛岡では老舗の有名珈琲店「機屋」で修業し、独立してお店を立ち上げました。素朴でおっとりとしたマスターと控え目で落ち着いた奥様お二人の空気感が、コーヒーの香りと共に心地よい空間となっています。店内で流れるBGMに浸りながら時がゆっくりと流れる場所で珈琲トリップしませんか。
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