宮城県【峩々温泉】 第26弾 湯守に聞く「地・温泉」の魅力

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「THE ONSEN」の魅力に迫る!

旅行の楽しみといえば、その土地ならではのグルメや季節ごとに表情を変える絶景、あとはやっぱり「温泉」ですよね!東日本各地に「地・温泉」と呼ばれる、その地に根差し地元の人に昔から愛されてきたお湯があることはご存知でしょうか?かつては湯治場として、そして現在も人々を癒す温泉宿の数々。身も心も温まる「地・温泉」の魅力をインタビュー形式でご紹介します!

「湯守」とは…

「お湯を守る」と書いて「湯守(ゆもり)」。言うなれば、温泉の管理人です。お湯の量や温度などを管理する役割を担っています。本企画で紹介する「地・温泉」の湯守たちが誇る、各地に根付いた伝統的なお湯は長い歴史の中で彼らによって守られているのです。

明治初期から受け継がれる温泉 峩々温泉

連載企画「湯守に聞く「地・温泉」の魅力」第26弾としてご紹介するのはの「峩々温泉(ががおんせん)」。湯守の竹内さんにお話をお伺いしました。

蔵王の自然が織りなす季節折々の景色に抱かれる、峩々温泉

ー峩々温泉がある、蔵王について教えてください。
湯守 竹内さん
蔵王は、最高峰熊野岳(1,841m)、刈田岳(1,758m)そして「お釜」という登山、観光のシンボルがあります。里では、蔵王の雪解け水、蔵王下ろしと言われる風、気候によって豊かに育まれたお米、野菜、果物などが豊富であることが特徴です。

明治初期から受け継がれる「峩々温泉」

ー峩々温泉の特徴でもある、「明治初期から受け継がれる温泉」の特徴と、その特徴や効果が出やすい温泉の入り方などはありますか?
湯守 竹内さん
効能は、胃腸病、リウマチ、肝臓疾患、その他消化器系疾患などです。日本三大胃腸病の名湯と知られ、飲泉ができる事が特徴です。独特の入浴方法に、かけ湯があります。元々は熱い峩々温泉のお湯に慣れるために、湯治客が缶詰の空き缶でお湯を少しづつお腹にかけていた事がかけ湯の始まりとなりました。

今、大浴場には『あつ湯』があり、浴槽の縁に寝転んでお湯をお腹のあたりにゆっくりかける事でじわじわとお腹を温めるかけ湯のお風呂です。是非、このかけ湯をお試しいただきたいです。
100%源泉かけ流し

冬の湯治で一年健康に

ー四季折々の景色を見ることが出来る露天風呂で、一番お客さまに見て欲しい時期はございますか?四季に見られる特徴も併せて教えて下さい。
湯守 竹内さん
個人的なおすすめは新緑と厳冬期です。紅葉は100人が100人素晴らしいと思う景色として人気ではありますが、新緑の生命が芽吹き始めた時のエネルギーは私たちをも元気にしてくれます。

そして厳冬期2月頃もおすすめです。昔から冬に湯治をすると体が丈夫になり、一年健康でいられる、と言われてきました。雪景色のお風呂でじっくり温まり、外の寒さと温泉の温かさにを交互に体感することで心身をリラックスさせる湯治をじっくり味わっていただきたいです。
男女別露天風呂
男女別露天風呂

身体が喜ぶお食事を提供

ーお料理について。「身体が喜ぶお食事」というのはどのようなものが並ぶのでしょうか?冬のメニューのオススメはありますか?
湯守 竹内さん
胃腸病の名湯の温泉であるからこそ、お食事は体にいいものをと思っています。お酒を楽しむ為のお食事よりは体にいいもの、季節の食材を中心に地場のものをお客様のお口へお運びしたいと思っています。お野菜や自家製燻製ベーコンを中心に丁寧に作ったお食事をお客様へご提供しております。

また、冬になると、蔵王の麓には火山灰が降り積もった水はけのよい土壌が広がっています。そこでは大根などの根菜がよく育ち寒暖差によって甘みも増します。根菜は内臓を温める食材で冬にはもってこいの食材です。
名物芋煮とふろふき大根

身体が喜ぶお食事を提供

ー客室にも特徴はございますか?冬に過ごされる方も沢山いらっしゃるかと思いますが、どのような工夫がされているのでしょうか。
湯守 竹内さん
木造平屋づくり、杉や檜をふんだんに使用した客室内は蔵王の自然に溶け込みます。お部屋はすべて床暖房完備しておりますので、厳冬期でも足元もお布団もポカポカです。おひとりでも、カップルでも、ご家族でも。ご利用スタイルに合わせて客室をお選びいただけます。
10畳+4.5畳(和洋室)
10畳+4.5畳(和室)

一年を通して様々な体験ができる事が蔵王

ー峩々温泉に宿泊する上で、「ここは見て欲しい、感じてほしい」などのおすすめポイント、スポットはございますか?
湯守 竹内さん
春~秋にかけてはトレッキングがおすすめです。新緑の蔵王をハイキングしてゆっくり温泉にな入る贅沢は体験した人しかわかりません。夏期限定の星空ツアーはご夕食後に蔵王の山頂へ星空観賞へお連れします。冬期は近くのスキー場(すみかわスノーパーク)で行われている雪上車で樹氷原へ行く樹氷鑑賞ツアーがおすすめです。一年を通して様々な体験ができる事が蔵王の魅力です。冬のご連泊でもアクティブに楽しむことができます。
暖炉でポカポカ

湯守のこだわりとは?

自然に湧出している大地からの恵みをダイレクトに、そして鮮度を大切にお客様へ提供する事を大事にしています。また私たちも、山での暮らしそのものを通してお客様とともに『峩々時間』を過ごしたいと思っています。宿の人間とお客様、という向かい合った関係だけでなく、「おかえりなさい」「いってらっしゃい」という気持ちです。ご滞在のお客様にはできるだけ自由にお過ごしいただき、山の中の別荘のような感覚でお過ごしいただきたいと思います。いつでもお帰りをお待ちしております。
何もない「峩々温泉」でゆったりと湯治

何もない場所で ゆったりと湯治を

いかがでしたでしょうか?今回は「峩々温泉」について、詳しくお話をお伺いしました。蔵王の中腹にある峩々温泉は、電波が「ほぼ圏外」の所にあります。携帯から離れてこそ分かる、自然の雄大さや温泉の力がお客を待っています。

明治初期から150年受け継がれ、守り続けた温泉がある峩々温泉。心も体も、ゆったりと湯治に行かれてはいかがでしょうか。

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◆次回予告◆

連載、湯守に聞く「地・温泉」の魅力!次回もお楽しみに♪
「地・温泉」について、詳しく知りたい方は下記のリンクボタンよりご確認ください。
JR東日本HP「地・温泉」
取材協力:峩々温泉

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