都内に咲く冬の花【上野東照宮 ぼたん苑】の冬ぼたん

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冬ぼたん
風が冷たくなってきた今日この頃。紅葉も終わりかけ、お花のシーズンは終わり…かと思いきや、寒い冬が見ごろのお花があることはご存じですか?東京・上野公園にあり、徳川家康公を神様としてお祀りする上野東照宮には「ぼたん苑」があります。社殿や五重塔など、本格的な江戸建築を見ながら、雪化粧とぼたんの景色を楽しむことができますよ。雪が積もった日にはひときわ目立つ色とりどりの冬ぼたんはこの時期ならでは!今回は雪にも負けない冬ぼたんをご紹介します。
五重塔と冬ぼたん

季節の牡丹が楽しめる「上野東照宮 ぼたん苑」

上野東照宮 ぼたん苑は上野東照宮の敷地内に、日中友好を記念し開苑しました。回遊形式の日本庭園に植栽された牡丹は現在、春は110品種500株、冬は40品種160株が栽培されています。毎年1月1日から2月中旬には「冬ぼたん」、4月中旬から5月中旬には「春のぼたん祭」、9月下旬から10月下旬には「ダリア綾なす秋の園」が開催されています。日本庭園で江戸風情を感じながらゆっくりと鑑賞することができますよ。上野東照宮の敷地内に位置しているので、参拝のあとに訪れてみてはいかがでしょうか?
上野東照宮

「冬ぼたん」とは

本来、牡丹は4月から5月が見ごろなのですが、冬に咲いている牡丹は「冬ぼたん」や「寒牡丹」と呼ばれています。見分け方は簡単。冬にも関わらず青々とした葉と一緒に咲いているのが「冬ぼたん」、葉は持たず花だけなのが「寒牡丹」です。「冬ぼたん」は春に咲く牡丹を温度管理などにより、春と勘違いをさせ、冬に咲かせたもの。そのため寒さに弱く、わらぼっち(藁囲い)などで覆われています。冬の風物詩としてよく見る姿ですね。「寒牡丹」はもとから冬をメインに咲く品種です。寒牡丹は栄養を全て花に使ってしまうので葉がほとんどないそう。

寒牡丹の花は自然環境に大きく左右され、着花率が低く、二割以下といわれています。そこで花の少ない冬にお正月の縁起花として、開花させたものが冬ぼたんだそう。両方を見ることができる上野東照宮 ぼたん苑は貴重な場ということですね。冬ぼたんは人気の「八千代椿」、「島錦」、「黄冠」など、寒牡丹は「戸川寒」などの品種が咲きます。
わらぼっちで覆われた冬ぼたん

「上野東照宮 ぼたん苑」見どころ

都内にありながら関東最大級!40品種160株の冬ぼたんを見ることができます。霜よけのわらぼっちが並んでいるのが可愛らしいですね。日本の伝統的な花である牡丹が咲き誇る枯山水の日本庭園はとても趣があります。冬ぼたん、寒牡丹に加え、時期によっては紅梅や枝垂れ梅、河津桜などの新春のお花と一緒に見ることができますよ。

また牡丹をご自宅で咲かせたい方向けに「初めてのぼたんを咲かす」ビギナー向け講習会や、期間限定で石庭周辺の夜間公開、お花の見ごろにはフォトコンテストなども実施されています。最新情報は下記公式SNSをチェックしてみてください。
冬ぼたんとロウバイ
【Instagram】上野東照宮ぼたん苑(公式)

東京で冬ぼたんを楽しむ

冬は寒くて室内にこもりがちになってしまいますよね。そんなときは寒い冬にも負けずに咲き誇る冬ぼたんを見に行きませんか?家の中では見ることのできない冬の風物詩を楽しむことができますよ。

「上野東照宮 冬ぼたん」概要

開苑期間:1月1日 から 2月下旬まで
開苑時間:午前9時30分~午後4時30分(入苑締切)   
入苑料 :大人(中学生以上)1000円 / 団体 (15名以上) 800円 / 小学生以下無料
列車+宿泊「東京エリア」のご予約は【JR東日本びゅうダイナミックレールパック】
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