長大ローカル線の名物駅とその魅力にふれる!

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写真提供 JR東日本秋田支社 東能代駅
【お知らせ】2022年8月に発生した大雨の影響で一部区間で運休が発生しています。詳しくはJR東日本HPをご覧ください。(2022/8/29追記)
JR東日本HP(東北エリア運行情報)

ここでクイズ Q:このタイトルにある駅はどこでしょう?答えは本文中にあります!

東北屈指のローカル線で豊かな車窓を有する五能線では、特徴のある駅・駅舎・ホームもまた数多くあります。今回は駅・駅舎にスポットを当てながらご紹介をしてまいります。駅は地域の顔であり地元住民の方々の貴重なコミュニケーションの場でもあり、地元の言葉が飛び交い、その地その地での特色が色濃く出、旅情や風情が醸し出されている空間です。五能線は列車の本数が多い路線ではありませんが、限られた時間で数本の列車が発着し、少しの間にスポットライトが当たり、やがてもとの時間に戻る、というルーティンが繰り返される。そんな日常のワンシーンを想像するだけで、旅に出たくなる・・・そんな五能線を紹介していきます。

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土偶を観るなら途中下車!町に向かってしゃこちゃんはたっています!

写真提供 JR東日本秋田支社 東能代駅
五所川原の1つ先の木造駅では、ぜひとも1度途中下車をして、土偶を模した駅舎の名物しゃこちゃん象を観てみて下さい。これは駅から北西約10キロの場にある亀ヶ岡石器時代遺跡から発掘された遮光器土偶(しゃこうきどぐう)が元となっており、しゃこちゃん象は列車の発着の際に目が七色に光り、待合室でもまた同様にお客さまを見守っています。現在、その遮光器土偶は東京国立博物館にて展示されています。
駅標にも、しゃこちゃんと遮光器土偶が描かれています。描かれているのは同じつがる市に鎮座する高山稲荷神社の千本鳥居と、鳥居の先にある小神祠公園の無数のお狐様。

深浦町はイチョウや杉などの木々に恵まれた地

大戸瀬駅
写真提供 JR東日本秋田支社 東能代駅
北金ヶ沢駅
写真提供 JR東日本秋田支社 東能代駅
西津軽郡深浦町にある大戸瀬駅、北金ヶ沢駅はどちらもおなじく深浦町にある北金ヶ沢の大イチョウ、をイメージした駅舎です。他にも北金ヶ沢は幹周12メートル近い折曽のイチョウという巨樹もあり、木々に囲まれた土地柄で木々の中の待合室をコンセプトとなっています。

両駅のイメージのもととなった大銀杏 ビッグイエロー

北金ヶ沢の大イチョウは、高さ約31m、幹周約22mでビル約10階に相当し樹齢1,000年以上とされる日本最大級のもはや老木のイチョウです。11月下旬はライトアップされビッグイエローと称されています。秋晴れの空とのコントラストや、夜間のライトアップでの輝きを放つさまは一度は見てみたいものです。

地域の特長のなかに懐かしさと風情漂うローカル線の駅舎

艫作駅 
写真提供 JR東日本秋田支社 東能代駅
驫木駅
写真提供 JR東日本秋田支社 東能代駅
同じく深浦町にある艫作(へなし)駅は深浦が北前舩の寄港地であったことから日本海とその船をモチーフとしています。驫木(とどろき)駅は見ての通り、ホームの向こう側は一面の海原と水平線に波の音。それ以外には何もありません。それでも、行ってみたくなる魅力に満ち溢れた駅ですね。

クイズの答えは分かりましたか・・・?

答えは木造駅です!

五能線全ての駅の中で同じような駅は2つとありません。どの駅もその地ならではの魅力を秘め、地元の方の重要な玄関となっています。それぞれの駅舎を眺める、ということに関しては私たちがオススメしてきたリゾートしらかみでは通過駅が多いため、普通列車での旅行となりますね。景色の見える日中帯に全線走破するのは上り下りともに1本と限られ、所要4~6時間と相当時間を要しますがいかがでしょうか。もし少しでもトライしてみたいと思ったらぜひ、おでかけになってくださいね!

世界文化遺産にも登録されました

最後に宣伝です。木造駅からの亀ヶ岡石器時代遺跡や、青森駅からの三内丸山遺跡などを含めた北海道・北東北の縄文遺跡群がユネスコ世界遺産に2021年7月に世界文化遺産に登録され、今年の7月から9月までJR東日本では縄文の遺跡群や北東北のお祭りをテーマにした大型観光キャンペーンが行われることとなりました。五能線の沿線を旅行されるなら、ぜひそれらも組み込んでみて下さいね!
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