栃木県【奥鬼怒温泉 加仁湯】 第34弾 湯守に聞く「地・温泉」の魅力
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「THE ONSEN」の魅力に迫る!
「湯守」とは…
関東最後の秘境・奥鬼怒温泉郷にある温泉自慢の一軒宿「鬼怒川温泉 加仁湯」
「鬼怒川温泉 加仁湯」の歴史と効能
ー「鬼怒川温泉 加仁湯」の歴史について教えてください。
ー古くは江戸時代に小松家が狩猟の基地として利用しており、その後、一度は明治35年の台風による土砂で埋もれていたとも言われています。
昭和2年に現社長、小松の四代前に当たる小松峯吉によって再発見され、戦前から戦後の無人小屋を経て、その孫の小松長久によって開発された温泉です。もともとは「蟹湯」として知られていましたが、昭和25年に現在の「加仁湯」と改名され現在に至ります。

泉質の異なる5本の源泉は「一期一湯」
ー江戸時代から、大変長い歴史を持つ温泉なのですね。「鬼怒川温泉 加仁湯」は5本の源泉を持っていますが、特におすすめの源泉の湯があれば教えていただけますか?
ー「鬼怒川温泉 加仁湯」には「黄金の湯」「奥鬼怒4号」「岩の湯」「崖の湯」「たけの湯」5本の源泉がございます。そのうち「たけの湯」だけは、硫黄が含まれていないので白く濁ることがありません。他の4本には濁る成分が含まれていますが、濃度や成分のバランスに違いがあって同じ色にはならないんですよ。
気温や気圧、温度によっても濁り方に違いが出ますので毎日少しづつ違って見えます。「一期一湯」と言う言葉の所以ですね。
ー温泉の種類も多くどの温泉に入ろうか思わず迷ってしまいそうですが、滞在中のおすすめの入り方(時間帯や順番など)はありますか?
一加仁湯は洗い場があるのが内湯だけですので、露天風呂で体は洗えません。まず内湯で洗うか流してからの露天風呂に入るのはいかがでしょうか。強い硫黄泉ではありませんが、何度も入ると皮膚の油が取れすぎる事があります。ですので、皮膚の弱い方や皮膚が敏感な方は強く洗いすぎないことをおすすめします。
また、女性の方でしたらまずは自慢の「第一露天風呂(女性専用)」で上下の湯船の色や泉質の違いを楽しんで、その後は、バスタオルを巻いて入ることのできる混浴風呂にトライ!きき湯、カモシカの湯は空いていれば、ぜひ入っていただきたいです。お連れ様と一緒にお楽しみください。


ー「鬼怒川温泉 加仁湯」には、日帰りの温泉もあるようですね。
ー日帰り温泉では、送迎、昼食、バスタオル、タオル、お飲み物等のセットプランと、昼食を除いたトレッキングや釣りなどに行かれる方用のプランの2つのプランをご用意しています。混雑は良くないとの考えからご予約を制限していますので、事前にHPをご確認くださいね。
「鬼怒川温泉 加仁湯」の客室での過ごし方
ーHPにて客室リニューアルのお知らせを拝見しました。
ーちょっぴりのリニューアルです。オーソドックスなレイアウトの和室で、内装の色を変えてみました。
ーお部屋のおすすめポイントやおすすめの過ごし方等がありましたら教えていただけますか。
ー川向のお部屋からは正面にそそり立つ屏風岩と枯れることのない滝を見ていただきたいです。冬景色に雪が舞うとさらに絶景です。
栃木の食材を使用したこだわりのお食事
ーお宿で提供されるお料理について、お聞かせください。
ーお料理は地元で採れた山菜や川魚をメインにしています。
現在の夕食は白い鍋と飲泉をとっているので源泉でたいた豆腐、生ゆばなどです。別注文で鹿のたたき、サンショウウオの天ぷらなどもありますよ。
※時期により提供のお料理内容は変わります。

ー朝食にもこだわりがあると聞きました。どのような朝ごはんをいただけますか?
「鬼怒川温泉 加仁湯」をまるごと楽しむ
ー冬ならではの楽しみ方はありますでしょうか。また他の時期でもその季節ならではの楽しみがあれば教えてください。
ー冬季は月に2回前後開催の「ナイトウォーク」があります。夜に玄関前を出て橋を渡り、ろうそくを100本以上灯したトンネルを通って夜空を見るツアーです。玄関前では丁度よい坂があり毎日ソリをしたりしています。
夏は驚くほど涼しく、5月から9月の温水プールは「ぬる湯」の役目を果たしてお客さまにも人気です。
ー季節折々の魅力がありますね。「鬼怒川温泉 加仁湯」に来た際に、併せて楽しむことのできるスポット等がありましたら教えてください。
ー冬は氷瀑を見ていただきたいです。日光市はたくさんの氷瀑がありますが、そばまで行ったり実際に触れることのできる「ノシ滝」は特におすすめです。ヒナタオソロシの滝や周辺の景色もお楽しみいただけます。
夏は鬼怒沼湿原トレッキングが一押しです。1年を通して楽しめる加仁湯~女夫渕間の鬼怒川渓流歩きで、ぜひ美しい景色をご覧ください。

奥日光の氷瀑記事に関する記事はこちらから
最後に、湯守のこだわりやお客さまへのメッセージをお願いします。

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●所在地
〒321-2717 栃木県日光市川俣871●アクセス
車:東北自動車道 宇都宮IC→宇都宮日光道路 今市IC→国道121号線→県道23号線→女夫渕無料駐車場 約80km約120分
交通機関:私鉄東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅正面出口→日光市営バス女夫渕行き約105分女夫渕下車
(女夫渕より先は一般車両は通行できませんので、 それより先は遊歩道コース又は加仁湯送迎バスをご利用ください)
※本記事の内容・サービス等は変更している場合があります。
※画像はすべてイメージです。
◆次回予告◆
「地・温泉」について、詳しく知りたい方は下記のリンクボタンよりご確認ください。