秋田県【乳頭温泉郷 鶴の湯温泉】第33弾 湯守に聞く「地・温泉」の魅力

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「THE ONSEN」の魅力に迫る!

旅行の楽しみといえば、その土地ならではのグルメや季節ごとに表情を変える絶景、あとはやっぱり「温泉」ですよね!東日本各地に「地・温泉」と呼ばれる、その地に根差し地元の人に昔から愛されてきたお湯があることはご存知でしょうか?かつては湯治場として、そして現在も人々を癒す温泉宿の数々。身も心も温まる「地・温泉」の魅力をインタビュー形式でご紹介します!

「湯守」とは…

「お湯を守る」と書いて「湯守(ゆもり)」。言うなれば、温泉の管理人です。お湯の量や温度などを管理する役割を担っています。本企画で紹介する「地・温泉」の湯守たちが誇る、各地に根付いた伝統的なお湯は長い歴史の中で彼らによって守られているのです。

温泉だけではなく建物や景観全てに趣きを感じる鶴の湯温泉

連載企画「湯守に聞く「地・温泉」の魅力」第33弾としてご紹介するのは「乳頭温泉郷 鶴の湯温泉」。湯守の佐藤さんにお話をお伺いしました。

乳頭温泉郷の中でも最も古い鶴の湯温泉

―鶴の湯温泉がある乳頭温泉郷はどのような場所でしょうか。また、鶴の湯温泉は乳頭温泉郷の中でも最も古いと言われていますが、鶴の湯温泉の歴史を教えてください。

湯守 佐藤さん
乳頭温泉郷は秋田県の仙北市にあります。乳頭山の麓に点在する七つの宿が「乳頭温泉郷」と呼ばれています。「鶴の湯温泉」はその中の一つで、1688年から宿としての記録があります。古くは二代目秋田藩主の佐竹義隆公も湯治に見えました。
まさに秘湯と言える趣の鶴の湯温泉入り口

泉質の異なる複数の温泉を満喫できる鶴の湯温泉

―鶴の湯温泉の中でも名物と言われ楽しみにされているお客さまも多い混浴露天風呂の魅力はどのようなところでしょうか。

湯守 佐藤さん
混浴露天風呂は特徴的な濃い白い濁り湯と、浴槽下から直接湧き出る新鮮な温泉です。
鶴の湯温泉を象徴する混浴露天風呂

―混浴露天風呂以外にも泉質が異なる温泉が複数あるということですが、それぞれの特徴を教えてください。

湯守 佐藤さん
「黒湯」は温まるお湯で湯冷めしづらいという特徴があります。「中の湯」は神経系統の病気や眼病に効果があり、美人の湯ともいわれる「白湯」は美白効果があり、つるつる感もあります。
美白効果のある白湯

―それぞれの温泉に特徴がありますが、滞在中のおすすめの入り方はございますか?

湯守 佐藤さん
まずはお客さまの気になる温泉に入っていただき、最後に黒湯か中の湯に入ることをおすすめします。
女性専用露天風呂
鶴の湯温泉には女性専用露天風呂があるので、混浴露天風呂に入るのが気になる女性でも安心して入浴することができます。お好みの温泉に入った後、熱めの黒湯や中の湯を最後に入れば湯上りも身体が温まった状態が持続しそうです。

名物の「山の芋鍋」が楽しみな夕食

―夕食も「山の芋鍋」をはじめとした山の宿ならではの料理が人気ですね。食事メニューについて詳しく教えていただけますでしょうか。

湯守 佐藤さん
「山の芋鍋」はヤマトイモをすりおろしてそれだけを丸めて鍋に入れたものですが、滋養に富み人気の鍋料理です。味噌味で食べやすく、おかわりされる方もいらっしゃいます。 
囲炉裏で提供される山の芋鍋

―寒い時期に食べる「山の芋鍋」は身体が温まりそうで良いですね。他に冬や春ならではの楽しみ方はありますでしょうか。

湯守 佐藤さん
寒いからこそ露天風呂がおすすめです。寒い中の露天風呂はありがたみが倍増します。
雪に覆われる混浴露天風呂

ゆっくりくつろぐことのできるお部屋

―鶴の湯温泉には様々なお部屋がありますが、おすすめのお部屋とその特徴を教えていただけますでしょうか。

湯守 佐藤さん
囲炉裏付の部屋が人気ですが、一昨年リニューアルした1号館タイプが日当たりが良く眺めも良いのでおすすめです。
1号館のお部屋イメージ

最後に、湯守のこだわりやお客さまへのメッセージをお願いします。

湯守 佐藤さん
昔の村のような立地ですが余計なものの無い空気感を大事にしております。
湯守 佐藤さま

温泉はもちろんその居心地の良さに癒される鶴の湯温泉

いかがでしたでしょうか?今回は鶴の湯温泉について、詳しくお話をお伺いしました。混浴露天風呂の濃厚な白い湯をはじめ、それぞれの泉質を入り比べる楽しみがあります。それだけでなく、食事は「山の芋鍋」の他、山菜やきのこをふんだんに使用した山ならではの料理。そして昔にタイムスリップしたかのような建物や景観。鶴の湯温泉で日常を忘れ山奥の癒しのひとときを体感しませんか?
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「鶴の湯温泉」へのアクセス詳細はこちら

◆次回予告◆

連載、湯守に聞く「地・温泉」の魅力!次回もお楽しみに♪
「地・温泉」について、詳しく知りたい方は下記のリンクボタンよりご確認ください。
JR東日本HP「地・温泉」
取材協力:乳頭温泉郷 鶴の湯温泉

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