津軽にはりんごがよく似合う。青森のこころ【りんご】と五能線を追う!リゾートしらかみで楽しむ車窓【その3】

  • 青森
  • 特集
写真提供 JR東日本秋田支社 東能代駅
【お知らせ】2022年8月に発生した大雨の影響で一部区間で運休が発生しています。詳しくはJR東日本HPをご覧ください。(2022/8/29追記)
JR東日本HP(東北エリア運行情報)
青森県を旅行すると、誰もが一度はその途中にりんごをモチーフとしたマークや飾り、ペイントを目にします。津軽平野を走る五能線もご多分に漏れず、車窓で必ず一度は目にします。そんな青森県の大地が育み、青森県民の魂ともいえる【林檎】に沿って五能線に触れてみます。川部から五所川原は藤崎町・板柳町・五所川原はりんごの里と呼ばれる区域。りんご林が左右に広がり、秋は赤いりんごの実が、初春には美しいりんごの花の並びに目を奪われるでしょう。海を臨む区間は五能線でなくともありますが、一面りんごという景観はここだけではないでしょうか?
五能線の終点川部駅にはりんごマークが。五能線の旅行にもりんごが欠かせないことが伝わってきますね。

これまでの記事

日本で最も多いりんごの品種ふじ 生産高日本一のりんごの里~藤崎町~

藤崎駅ホームのりんごのペイント
藤崎駅舎にはりんごが描かれています写真提供 JR東日本秋田支社 東能代駅
写真提供 JR東日本秋田支社 東能代駅
藤崎駅の駅標に描かれるのも、りんごと岩木山。フジの品種は1962(昭和37)年に、藤崎町の町名に因んで名付けられました。フジは日本で最も作られている品種で、日本で作られているりんごの半分以上が青森産で占められ、海外でも「Fuji」として親しまれているほど。蜜入りが良く、甘味と酸味のバランスが良い世界で愛されている品種の1つです。

藤崎~板柳はりんご畑を鉄路がゆく

窓いっぱいに岩木山とりんご林が1つの額として収まるリゾートしらかみの車内 写真提供 JR東日本秋田支社 東能代駅
りんご林のなかにポツンとある林崎駅 写真提供 JR東日本秋田支社 東能代駅
林崎駅はりんご林に囲まれている駅。一面りんご畑とのコラボレーションのような宣伝はなく、一面のりんごと立派な岩木山のある風景に、説明はいらないようですね。富士山には月見草が、桜がよく似合うように津軽の風景では岩木山にはりんごの実、りんごの花がよく似合います。似合うという表現よりは津軽の春、津軽の秋を表現し古くより津軽の人々に根付いている心象風景、心のふるさとと言う方が正しいのかもしれません。下車をして辺りを散策すると素敵な発見がありそうですね。

駅標、のぼりにはりんごに岩木山が登場!

板柳はりんごの里 ホーム上の案内板
板柳町ふるさとセンターは駅から徒歩15分
板柳町では、町のりんごを消費者に安心して丸かじりしてもらいたい、との願いのもとりんご丸かじり条例が定められています。板柳町はりんごの栽培面積、生産量ともに日本一で、「りんごの里」として知られています。

五能線と言うと日本海の絶景が多く取り上げられ、それを求めてお出かけになる方も多くいらっしゃいます。その日本海エリアの近くの川部~五所川原ではりんご畑が広がる景観も日本海と同じく五能線ならではの光景です。5月のりんごの花と残雪の岩木山も心洗われるような素敵な風景です。ぜひ、そちらの方にも注目して五能線の旅行、津軽の旅行を楽しんでいただけたら嬉しく思います。

次回の記事

この記事に関連するタグ
前の記事 一覧へ戻る 次の記事
関連記事