福島県会津で300年続く【会津酒造】の9代目渡部氏にインタビュー お客さまに最高の一杯を

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写真提供:会津酒造株式会社
日本酒特集第3回目は、福島県南会津郡にある「会津酒造」。創業1688年とその歴史は古く、多くのお客さまに愛され続けています。今回は会津酒造9代目杜氏である渡部景大氏にお話を伺いました!会津酒造の歴史、お酒造りへの想い、暑い夏の季節におすすめのお酒など貴重なお話をたくさん伺うことができたので、会津酒造さまの魅力をたっぷりご紹介します。

300年以上の歴史と伝統を誇る 会津酒造

雪深い南会津町で1688年に創業した会津酒造。その歴史を遡ると本家は味噌醤油蔵だったそうです。本家から分家をし、お酒造りを始めて300年以上。南会津の風土、地下40mから汲み上げた全国でもトップクラスに柔らかい仕込み水を活かし、「やわらかい、きれい、飲みやすい」お酒を目指して一年一年を大切にお酒を造っています。

会津酒造9代目の渡部景大氏にインタビュー

「南会津の風土と地元の方々に支えて頂きながらお酒造りをしています。」そう語るのは、会津酒造9代目となる渡部氏。東日本大震災があった2011年よりお酒造りに携わり、老舗酒蔵の伝統を受け継ぎながらも新たな挑戦を続ける若き杜氏です。

Q.「銘柄“會津”と“山の井”の違いは?」

A.「會津」は、南会津産の酒米にこだわり、米・水・人のオール会津で醸した銘柄です。「山の井」は、"やわらかい、きれい、飲みやすい"を前提に縛りはなく造りたい味を自由な発想をもとに設計した銘柄です。造りたいお酒に合わせて原料米を選ぶので、「會津」とはプロセスが異なります。

Q.「取扱いのリキュールについて教えてください。」

A.リキュールには、うめ酒、ゆず酒、カボス・すだち・ゆずを使ったシトラスがあります。日本酒が得意ではないお客さまでも楽しんでいただけるお酒となっています!

ここで様々なリキュールが誕生した秘密のエピソードをご紹介します

蔵の裏にあった梅の木や知人の農家のゆずを日本酒に漬けてみたところとてもおいしいお酒ができ、今では多くのお客さまから好評をいただいているそうです!渡部さんの代から造り始めたリキュールには、「日本酒に興味をもってもらえたら…」「日本酒が得意ではない人でも飲めるお酒を!」という想いが込められています。

Q.「夏の季節におすすめの商品はありますか?」

A.夏の季節商品はいくつかありますが、その中でも“山の井 黒 天の川”がおすすめです。ブレンド用に造った3酒類の日本酒をブレンドし、山の井らしさである和三盆のようなすっきりとした甘味、酒質のきれいさと複雑で深みのある味わいを表現したお酒です。冷やしたお酒を大きめのグラスに注ぎ、温度の変化を楽しみながら飲んでいただけたらと思います。

Q.「ご購入いただく方へメッセージをお願いします!」

A.場所や季節、天候や体調などにより味わいや感じ方は様々変わると思います。その中でお客さまの最高の一杯の出会いが当蔵のお酒であったのならとてもうれしいです。ぜひ感じるままに飲んでください!
蒸されたお米
毎年丁寧に造られています

会津酒造さまへのインタビューを終えて…

*and trip.編集部員の私は、福島に旅行に行った父がきっかけで「會津」に出会いました。まろやかさと口に入れた瞬間に広がる芳醇な香り…。そのおいしさに引き込まれていったのを覚えています。伝統を受け継ぎながら新たな挑戦を続ける会津酒造で、今後どのようなお酒が生まれるのかとても楽しみです!「會津」銘柄は福島県内のみですが、「山の井」銘柄は日本酒特集第1回でご紹介した「はせがわ酒店」での取り扱いがあるので、ぜひお立ち寄りください。
はせがわ酒店

次回は、山形県天童市の酒蔵「水戸部酒造」さまをご紹介!

「米造りからの酒造り」をモットーに全量純米酒の醸造を行っている水戸部酒造。日本酒特集第4回は、日本酒「山形正宗」や世界で初めてワインの醸造方法を取り入れた日本酒「まろら」など多くの人を魅了する水戸部酒造さまを取材させていただきました。次回もお楽しみに!
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